中退率と学生満足度は反比例!すぐ始められる施策は何か?

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文部科学省が示す学生納付金調査によると、大学生の在学中にかかる「学費(年間および在学中※平成26~27年調べ)」は図のようになるそうです。実際にはこの他に入学金や実習費、留学費、下宿生には居住費などが発生しますが、純粋な授業料のみをベースに考えた場合でも高額であることに違いありません。

この学費こそが大学の主たる運用資金となっていることは広報の年度予算を決める前に!大学の「お金」について考えるでも触れましたが、今回は視点を変え多くの大学を悩ませる「中途退学」について触れたいと思います。

2016年春のデータ※で4年制大学生全体を見ると、入学時の学生数100%に対して4年の間に7.2%が中退し、11.8%が留年しているそうです(※「大学の実力2017」より)。例えばこの中退率を約7%とみなした場合、学生数が3,000人規模の大学なら、中退者数は概ね210人いることになります。ここで上の図から4年制私大文系の4年間の納入金361.7万円を取り上げ、単純計算で210人分をかけると、実に7億5957万円(-退学時点までの納入金)の減収となることが分かります。想像以上に大きな数字ではありませんか?

そもそも大学生は、なぜ中退してしまうのでしょうか。一口に中退といえど、学生にとってポジティブな理由とネガティブな理由があるでしょう。主には「進路変更」「経済的理由」「成績不良・単位不足」「人間関係」などが挙げられますが、経済的理由を除けば、中退に至るまでに大学との間に何らかのギャップやミスマッチがあったといえます。受験の苦労を経てせっかく決めた大学です。たとえ併願校であったとしても、はじめから中退したいと思って入学する学生はいないでしょう。たとえポジティブな理由であっても、就職や別の進路に至ったということは現状への不満足・疑問があったはず。

入学時のモチベーションを高めつつ、その熱を卒業まで維持するための道しるべこそ、大学広報にとって肝の部分です。WEBを有効活用すれば「教育の質」が見えるようになり、入学前後の不安解消、学業支援、リアルなキャンパスライフなど、学生が抱えるギャップやミスマッチをなくす施策となります。手厚いフォローを行うことで学生満足度が上がり中退率の低下につながった実例も、クライアントの大学様でも報告されていました。

ネット上の相談サイトで「〇〇大学、評判」などと聞き、信憑性に欠ける偏った回答だけで判断されてしまうのは非常に残念です。迷っている当人は自分の選択が正しいかどうか、誰かの話をよりどころにして「この道で合っている」と安心したいだけです。ですから、大学サイトを見るだけで十分な情報を得られ、本人が納得できるほど、大学のありのままの実態を伝えることには意義があります。口コミにしても本当によいものは評価されますし、劇的な変化ではなくとも正しく波及していきます。

新入生Aさんは、「なんとなく大学に入ったけど、4年間でやりたいこと見つけます」といいます。一方でBさんは「学びたい分野や夢の実現に向けて、この大学を選びました」といいます。同じ学生であっても、この二人が立っているスタートラインはかなり異なります。全体を見れば、Aさんのように大学で将来のビジョンを描く人が多いかもしれません。(中には、入学後に初めて自分が通うキャンパスを見たという学生も少なからずいるでしょう。)しかし、Bさんのように目的がはっきりしている人は入学前後のブレが少なく意欲的に進んでいきますので、大学を上手に活用でき学びもスムーズで、結果的に卒業後には希望通りの就職につながる傾向があります。

せっかく入学した学生を逃がさない努力は、大学側に、常に求められています。卒業まで意欲的に充実した学生生活を送り、さらに就職実績をあげてくれる。大学にとって理想ともいえる新入生Bさんの割合を増やすことが急務と言えるでしょう。受験生は大学を選びます。何を学びたいか、どこで学ぶか、自分の学力に合うか、どんな先輩・先生と出会えるか、キャンパスライフは魅力的か、奨学金はあるか、就職はどうか等々。大学生でいられる輝かしい時期そのものと卒業後の未来を、どれだけ具体的に思い描けるか。その道しるべは多い方がいいに決まっています。

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