広報の年度予算を決める前に!大学の「お金」について考える

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親はなぜ、子どもを大学へ行かせるのでしょうか。

全国大学生活協同組合連合会が実施した「2015年度保護者に聞く新入生調査」によると、子どもを大学に進学させた理由の上位は次のようなものでした。

・本人の希望が強かったから(84.0%)
・色々な経験をさせたいから(45.9%)
・就職や資格取得のために大学卒の学歴が必要だから(41.8%)

また、受験から入学までにかかった費用の内訳は、例えば文系学部ならば

・国公立、自宅の場合・・・約105万円
・私立、下宿の場合・・・約200万円

と、家計やライフプランに影響をおよぼしそうな金額が算出されていました。これに加えて4年間の学費、交通費や仕送りなどが発生しますから、子ども一人を大学へ行かせることは決して簡単なことではありません。まして兄弟姉妹がいたならば、大学へ行く人数分だけ同じ支出を繰り返すことになります。

それでも親は願っています。我が子が大学で多くを学び、心身ともに充実した大人へと成長すること。卒業したその先に、選択肢が広がっていること。そのために必要ならば・・・と、高い学費や納入金を払うのですね。

大学運営の資金源の主たるところは、言うまでもなくこの学費に他なりません。(極論、大学職員の皆さんのお給料やボーナスも、スポンサーである保護者ありきといえます。)金額を単なる数字としてだけみれば無機質な文字列でしかありませんが、そこにある多くの親たちが込めた願いと、大学に寄せられた大きな期待は裏切れないものだと思います。

以前、筆者が大学広報部に勤務していたころお世話になっていた上司が、業者が提示した見積の見直しを交渉するとき理由をこう話していました。「だって、学生たちからいただいている学費を無駄にできないでしょう。少しでも学生のために還元したいじゃない?」。驚きました。広報媒体を扱っていて、このような考えをもつ大学職員はどれほどいるでしょう?

逆に制作側に立つと、見積書の項目も見ず、一方的に値切るだけの業者泣かせな担当者と出会うこともあります。しかし、ものづくりをする上で、どうしてもディスカウントできない守るべき「質」の部分がありますから、私たちはベストな商品を適正な価格で提供することでお客様にご理解・ご納得いただき信頼を得られるように努力しなければなりません。また、作ったあとのフォローもあって然るべきです。

10月も終わりが近づき、そろそろ来年度予算を計上するタイミングです。残念ながら、2017年度も従来型の広報を続ける大学様も多いことと予想されます。大学の体制はなかなか簡単に変わるものではなく、毎年決まった時期に広告代理店の営業さんが来ると「今年も出しときますか」と出稿が決まってしまう流れができているのも事実・・・。その媒体が「誰に対して、どれほどの訴求効果があるのか」「結果が出ているのか」までは詳細な分析がなされることもなく、ほとんど評価されていないのが実状でしょう。

WEB広報を活用していただきたいと、心底もどかしく感じる瞬間です。ぜひ、近隣の一部の人間の目にしか留まらない広報だけでなく、インターネットという、垣根のないWEB広報「www(ワールドワイドウェブ/worldwide web)」の有用性をご検討されることをおすすめします。

用途不明な数字が上乗せされている見積書を見かけることはありませんか?駅の看板やデジタルサイネージ、吊り広告、進学情報誌の掲載、合同入試イベントへの出展等々、ゼロが多い請求書を決済し、大きなお金が動くことにだんだん慣れてしまうことも怖いものです。貴学では、出資者である保護者の方にお叱りを受けるような運用体制になっていませんか。

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