箱根駅伝に出場する・しないの大きな差

去る10月15日(土)に行われた箱根駅伝(第93回東京箱根間往復大学駅伝競走)の予選会。第92回大会での上位10位入賞のシード校を除く、残りの出場校10校が決定しました。予選会では、一人ひとりが襷をつなぐ本選とは異なり、集団で一斉に走った合計のタイムで競います。そのため予選会ならではの作戦と、それぞれのチーム内で選手たちがどのように走るかが勝負の分かれ目になる訳ですが、中でも大正14年から87回連続で出場していた中央大学が予選11位という結果で本選への出場を逃したことは、さまざまなメディアで大きく取り上げられていました。予選の上位を留学生選手勢が占めることも恒例化しており、いち駅伝ファンとしては、大学による留学生起用のポリシーなどについても毎年いろいろと考えさせられます。

箱根駅伝を大学広報の視点から眺めてみます。

大学広報にとって、箱根駅伝へ出場する宣伝効果は「絶大」です。直近では2014年度(第91回)と2015年度(第92回)に青山学院大学が箱根駅伝を連覇しましたが、このときの番組視聴率は往路復路とも28%前後と高い数字でした。時代が変わっても、正月の三が日には家でテレビを見る家庭も多いのでしょう。駅伝は往路・復路と二日続けて全国に放送されますが、その間に大学名は連呼され、チームや選手は紹介され、沿道の応援やのぼりも映り、ドラマチックな展開や感動的なエピソードは繰り返し流されます。在学生だけでなく日本各地に暮らすOB・OGたちにとっても、母校の活躍は誇らしく、素直にうれしいものでしょう。

もしも一つの大学がこれだけ大規模な広報活動を行うとすれば、どれほどの費用と人手が必要になるでしょうか。さらに言うならば、大会は受験シーズンのピーク直前というタイミング。ここで大学の知名度がぐんと上がれば志願者数のアップにも直に影響します。似たような難易度の大学で迷っている受験生ならば、知名度が高くてイメージのよい方を受験したくなるのが心情というものです。つまり、箱根駅伝の本選に出場する・しないでは学内外の盛り上がりはもちろんですが、いかに効果的な広報活動を展開していくかを考える担当者の実務にも大きな差が生じるのです。

2008年度(第85回)は東洋大学の当時1年生だった“山の神” 柏原竜二選手がレースを盛り上げて優勝し、そこから4大会連続で東洋大学は知名度をあげました。その結果、同大の志願者数が増加し、2008年度の5万8,109人が翌2009年度は16.2%増の6万7,535人(※第一期)となった逸話はたびたび耳にします。大学入試広報をコツコツ地道に続けていても、これほど大幅な志願者増につながる起爆剤を得ることはなかなか難しいものがあります。

志願者の増加は単純に入学者のレベルを引き上げるだけでなく大学の収入面にも影響します。たとえば3万5,000円の試験料で、受験者が昨年よりも1万人増えたとすれば、その入試だけで3億5,000万円もの増収が見込まれるということになりますから、「大学経営」というビジネスの視点から見ても、大学名をクリーンかつポジティブに宣伝できる箱根駅伝は、「必ず出ておきたい」ものと言えます。そのとき、周囲を上手く巻き込んで駅伝を盛り上げるために、WEBは有効なツールとなりうるはずです。(※もちろん、箱根路を走る選手たちにはそのような打算や数字などとは一切関係なく、あくまでもWEB広報の活用について考えうる事実を書いておりますことを、あしからずご理解くだされば幸いです。)

2017年新春の第93回には、弊社のクライアント様である神奈川大学、大東文化大学、国士館大学の3校も本戦への出場が決まりました。弊社が制作・運用に携わらせていただいております、神奈川大学の駅伝応援サイト「ジンダイエキデンサイト JINDAI EKIDEN」についても、あらためてケーススタディーの場でご紹介させていただきますのでぜひご覧ください。

大学駅伝を愛する357スタッフ一同、これからもWEBを通じて大学様にエールを送らせていただきます。

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